Design: Takuya Matsumi, Photo: Da Zhuang

 中島那奈子が代表を務める本研究プロジェクトは、パフォーマンスを作り出す<老い>のダンスドラマトゥルギーを探究しています。欧米のバレエで<老い>はタブーでしたが、アジアでは、プロのダンサーは高齢になるまで踊る、こういった傾向に影響され、近年はダンサーの長いキャリアを際立たせるコンテンポラリーダンスも見られるようになりました。

 本プロジェクトは、2020年度非公開で研究会を行ってきました。第一回は日本舞踊家花柳寿南海氏と花柳大日翠氏のインタビュー映像とともに討論を行い、第二回は京舞井上流で培われる<老い>の秘密について研究者の岡田万里子氏に講演いただき、第三回はダンサーの児玉北斗氏にバレエの制度やマッツ・エック振付の老いの作品についてご紹介頂きました。

 今年度、最後となる研究会では、北京の演出家・振付家メンファン・ワン氏を招いて公開(オンライン)で研究会を開催いたします。
多様な身体を持つパフォーマーと作品を作り、前作では子供達とのダンス作品を発表し、2019-2020年に、ワン氏は中国国立バレエ団の引退したバレエダンサー二人との作品When my cue comes, call me, and I will answerを創作しました。公開研究会では、ワン氏を招いてこの創作過程とドラマトゥルクとの協働についてお話を伺います。

【オンライン公開研究会】

2021年1月31日(日) 14:00 – 16:00

14:00 趣旨説明  プレゼンテーション|メンファン・ワン
<休憩> 
15:00 対話|メンファン・ワン+中島那奈子 質疑応答

通訳:辻井美穂

【参加予約】

参加無料、予約制です。下記URLよりお申込みください。
(当日までにご予約者にメールにてzoomURLをお送りします)
グーグルフォーム →こちら
マイクロソフトフォームズ →こちら

【研究会メンバー】

天野たま 児玉北斗 高林白牛口二 平井優子
森山直人 山田せつ子

天野文雄(共同利用・共同研究拠点リーダー)
竹宮華美(共同利用・共同研究拠点事務局)

主催:学校法人瓜生山学園 京都芸術大学〈舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践的研究の拠点〉
2020年度「老いを巡るダンスドラマトゥルギー」(研究代表者:中島那奈子)
TPAM2021フリンジ参加企画
*本研究会は、JSPS科研費20H00009の助成を受けたものです。


メンファン・ワン
1990年生まれ、北京拠点のインディペンデントの演出家・振付家。中国とドイツで美術史と舞踊学を学ぶ。2015年より、自らのダンスシアター作品の中で様々なグループの人々と協働し、高齢の女性、子供、引退したバレエダンサーと作品を作る。クリエーションの過程では、ワンは劇場でそのような人々のパフォーマティヴな表現を探す手助けをし、彼らの身体が異なる美学やイデオロギーによって形作られることを理解したいと考えている。ワンの作品はVIE Festival Bologna, 北京フリンジフェスティバル、烏鎮演劇祭に招聘されている。2018年ドイツのダンス雑誌tanzから、奨励賞 (Hoffnungsträger)を受ける。


中島那奈子
ダンス研究・ダンスドラマトゥルク。ドラマトゥルクとして国内外の実験的舞台作品に関わる。2017 年北米ドラマトゥルク協会エリオットヘイズ賞特別賞受賞。ベルリン自由大学ヴァレスカ・ゲルト記念客員教授2019/20を務め、「ダンスアーカイブボックスベルリン」を上演。2021年夏にピチェ ・クランチェン/ウーカン・チェンとの新作を台北で上演予定。編著に『老いと踊り』(共編 外山紀久子、勁草書房、2019年)、ダンスドラマトゥルギーの単著を執筆中。